ふくらはぎは第二の心臓?筋ポンプ作用と日常でできる簡単な運動

ふくらはぎは第二の心臓?| 筋ポンプ作用と日常でできる簡単な運動

ふくらはぎというと、 歩いたり走ったりするときに使う 足の筋肉を思い浮かべますね。

実は、ふくらはぎには もうひとつ大切な役割があります。

それは、脚の血液が心臓へ戻るのを 助ける働きです。

このことから、ふくらはぎは 「第二の心臓」 と呼ばれることがあります。

もちろん、ふくらはぎが 心臓と同じ働きをするわけではありません。

今回は、ふくらはぎが 第二の心臓と呼ばれる理由と、 日常生活で無理なくできる 運動についてご紹介します。

1.ふくらはぎが第二の心臓と呼ばれる理由

私たちの体では、心臓が血液を送り出し、 血液が全身を巡っています。

その血液は、静脈を通って 再び心臓へ戻っていきます。

ところが、足は心臓より低い位置に あることが多いため、 血液は重力に逆らって 上へ戻らなければなりません。

そこで役立つのが、 ふくらはぎの筋肉です。

歩いたり足首を動かしたりすると、 ふくらはぎの筋肉が収縮し、 周囲の静脈を圧迫します。

この働きによって、 脚の静脈の血液が 心臓に向かって流れるのを助けています。

ふくらはぎが 「第二の心臓」と呼ばれるのは、 このような働きがあるためです。

ただし、実際に血液を全身へ送り出す ポンプは心臓です。 ふくらはぎは、静脈の血液が戻るのを助ける 補助的な役割を担っています。

2.筋ポンプ作用とは?

筋肉が収縮することで 静脈の血液の流れを助ける働きは、 「筋ポンプ作用」と呼ばれます。

ふくらはぎには、 腓腹筋(ひふくきん)や ヒラメ筋などの筋肉があります。

これらは歩行やつま先立ち、 足首を動かすときなどに働きます。

筋肉が収縮すると、 脚の静脈が圧迫され、 血液が押し出されます。

また、静脈には血液の逆流を 防ぐための弁があり、 筋肉の動きとともに 血液が心臓へ戻るのを助けています。

ふくらはぎの筋ポンプ作用は、 このような仕組みで働いているのです。

3.長時間同じ姿勢で過ごすときは

デスクワークや立ち仕事、 長時間の移動などで、 同じ姿勢が続くことはありませんか?

長時間座り続けたり、 立ち続けたりすると、 脚の筋肉を動かす機会が少なくなります。

そのため、足に血液がたまりやすくなり、 むくみや重だるさを感じることがあります。

このようなときは、 ときどき歩いたり、 足首を曲げ伸ばししたりすることが 役立つ場合があります。

ただし、足のむくみや痛みには さまざまな原因があります。

すべてが筋肉の動きの不足によるもの とは限りません。

4.日常でできる4つの運動

ふくらはぎを動かすために、 特別な運動器具を用意する必要はありません。

毎日の生活の中でできる、 簡単な運動を4つご紹介します。

① カーフレイズ(かかとの上げ下げ)

つま先立ちを繰り返すことで、 ふくらはぎの筋肉を使う運動です。

  1. 壁や安定した椅子などに 手を添えて立ちます。
  2. 両足のかかとをゆっくり上げます。
  3. 無理なく上げられるところで止めます。
  4. ゆっくりかかとを下ろします。
  5. 5〜10回程度を目安に繰り返します。

反動をつけず、ゆっくり動かしましょう。

立って行うのが難しい場合は、 椅子に座ったまま かかとを上げ下げする方法もあります。

② 足首の曲げ伸ばし

座ったままできる、 手軽な足の運動です。

  1. 椅子に座り、足を床につけます。
  2. かかとを床につけたまま、 つま先をゆっくり上げます。
  3. つま先を下ろしたら、 今度はかかとを上げます。
  4. 無理のない範囲で 10回程度繰り返します。

長時間のデスクワークや移動中など、 足を動かしにくい場面でも 取り入れやすい運動です。

③ ウォーキング

歩くことも、 ふくらはぎの筋肉を使う 身近な運動のひとつです。

特別に長い距離を歩かなくても、 日常の中で歩く機会を 少し増やすことから始められます。

例えば、座り仕事の合間に 少し歩いてみる。

天気のよい日に、 近所をゆっくり散歩してみる。

その日の体調や体力に合わせて、 無理なく続けられる方法を選びましょう。

ウォーキングについては、 こちらの記事 でもご紹介しています。

④ ふくらはぎのストレッチ

ふくらはぎの筋肉を ゆっくり伸ばすストレッチです。

  1. 壁に両手をついて立ちます。
  2. 片足を後ろに引きます。
  3. 後ろ足のかかとを床につけたまま、 前足の膝をゆっくり曲げます。
  4. 後ろ足のふくらはぎが 軽く伸びるところで止めます。
  5. 呼吸を続けながら、 15〜20秒程度保ちます。
  6. 反対側も同様に行います。

痛みが出るほど 強く伸ばす必要はありません。

ストレッチは筋肉の柔軟性を保つための 運動であり、筋ポンプ作用を積極的に 使う運動とは目的が少し異なります。

5.運動するときの注意点

運動は、その日の体調や 体の状態に合わせて行いましょう。

痛みがある場合は、 無理に運動を続けないことが大切です。

次のような症状がある場合は注意してください
  • 片方の脚だけが急に腫れた
  • ふくらはぎに原因のわからない 痛みや強い圧痛がある
  • 脚に赤みや熱感がある
  • 急に強いむくみが現れた

このような症状は、 深部静脈血栓症などの病気が 関係している場合もあります。

自己判断で運動やマッサージを行わず、 速やかに医療機関へ相談してください。

突然の息切れや胸の痛み、 意識が遠のくなどの症状がある場合は、 直ちに救急車(119番)を呼んでください。

また、手術後やけがの後、 血管の病気がある方などは、 運動の内容について 医師に相談してください。

6.まとめ|ふくらはぎを動かす習慣

ふくらはぎが「第二の心臓」と 呼ばれるのは、 脚の静脈の血液を心臓へ戻すのを 助ける働きがあるためです。

この筋ポンプ作用は、 歩いたり、かかとを上げ下げしたり、 足首を動かしたりするときに働きます。

普段はあまり意識しない ふくらはぎの筋肉ですが、 実は毎日の動作の中で 大切な役割を担っているのですね。

長時間同じ姿勢が続くときには、 ときどき足を動かしてみましょう。

特別な運動を始めなくても、 かかとの上げ下げや 日常のウォーキングなど、 できることは身近にあります。

無理のない範囲で、 ふくらはぎを動かす時間を 暮らしの中に取り入れてみてはいかがでしょうか。

参考資料

※この記事は一般的な健康情報を ご紹介するものです。 医師による診断や治療に代わるものではありません。 症状が続く場合や体調に不安がある場合は、 医療機関にご相談ください。

初回公開:2024年3月
最終更新:2026年10月15日
治療院藤森

靴下を履く、サポーターを着ける、といった何気ない動作も、意識して行うと立派なエクササイズになりそうですね!

ふくらはぎをいたわろう

ふくらはぎが第二の心臓としてしっかり機能するように、日々のケアも忘れずに行いましょう。先ほど挙げたようなストレッチで柔軟性を保ち、適度なエクササイズでふくらはぎの筋肉を鍛えましょう。あなたのふくらはぎが元気だと、全身の血液循環がよくなり、健康的な毎日を送ることができますよ。

まとめ

今日からあなたも、ふくらはぎに意識を向けてみませんか?小さなステップから始めて、健康的なライフスタイルの一部にしていきましょう。ふくらはぎが喜ぶことは、結局のところ、きっとあなた自身の健康や喜びにつながるのですから・・・!

ふくらはぎに今までなかった新たな視点を持ち、日々の生活に取り入れることで、健康的な身体を作る助けとなります。この不思議で重要な筋肉の大切さを知り、楽しくケアしていきましょう!

関連記事

  1. 長野県諏訪市豊田の治療院藤森の2025年7月の営業カレンダーです。恒例の産前産後のママさんのためのケアセミナーは7月24日に開催予定です。

    治療院藤森2025年7月の営業日のご案内

  2. コーヒーで毎日をもっとハッピーに!おいしいだけじゃない、コー…

  3. 胸鎖関節の位置を示したイラスト。胸骨と鎖骨の接続部を赤丸で示している。

    胸鎖関節の働きと簡単ストレッチの方法

  4. 【肩こりや首のつらさ】楽になるためには胸鎖関節の歪みを整えよ…

  5. 熱中症ゼロへ!絶対に守るべき予防と対策

  6. 【骨盤の歪み】あなたの体調不良を老化のせいにしないためには

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。